专利摘要:
(I)繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂成分および(II)二価金属アルコラート成分を含む組成物。
公开号:JP2011508035A
申请号:JP2010540103
申请日:2008-12-18
公开日:2011-03-10
发明作者:シュトル クラウス;ダボー ラファエル
申请人:ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se;
IPC主号:C08L67-04
专利说明:

[0001] 本発明は、脂肪族ポリエステル系樹脂および二価金属アルコラートを含む組成物、前記組成物で構成された製品、ならびに脂肪族ポリエステル系樹脂の耐熱性を向上させるための方法に関する。]
[0002] ポリエステル組成物は、例えば、US−A−4,670,498、US−A−5,110,849およびUS−A−2006/0,142,505に記載されている。いくつかの二価金属アルコラートが、例えば、US−A−2007/0,244,233およびWO−A−92/09,549に開示されている。]
[0003] 加工性、熱および物理特性ならびに耐久性などのそれらの特徴の優れた組合せにより、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルまたはポリエステルは、自動車部品、建築材料、電気器具、包装または医療機器などの様々な分野における製品の成形のためのベース樹脂として数十年間にわたって使用されてきた。しかし、これらのポリマーの傑出した耐久性は、それらの廃棄処分を困難にし、生態系に悪影響を及ぼさせる非常に緩慢な分解に対応づけられる。また、これらのポリマーは、化石に由来するため、資源が限られており、常に、資源供給に関するリスクおよび不測の事態、ならびに価格の上昇の可能性を招く。]
[0004] これらの短所は、生分解性ポリマーおよび/または再生可能な資源から製造されたポリマーの開発につながった。当該ポリマーの例として、デンプンまたは生分解性ポリエステル樹脂を挙げることができる。より具体的には、ポリ乳酸、乳酸/他の脂肪族ヒドロキシカルボン酸コポリマー、脂肪族多価アルコールおよび脂肪族多価カルボン酸から誘導された脂肪族ポリエステル、ならびにこれらの単位を含むコポリマーが、生分解性ポリマーとして開発された(例えば、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸のコポリマー、ポリカプロラクトン、ポリコハク酸ブチレン)。これらの生分解性ポリマーは、正しい条件に置かれると、数年以内に分解するが、ポリエチレンなどの大規模な石油系ポリマーは、同様の分解状態を達成するために数世紀を要するため、自然に悪影響を及ぼす。生分解性ポリマーの分解生成物は、例えば、乳酸、二酸化炭素または水であり、生物にとって有毒でない。]
[0005] 脂肪族ポリエステルのなかでも、ポリ乳酸(またはポリラクチド)が、常により競合力のあるコストで製造でき、かつ高度な剛性または透明性などの特性を有するため、大きな関心を集めている。]
[0006] しかし、脂肪族ポリエステル系樹脂の熱安定性は、工業的な観点では十分でない。]
[0007] 本発明は、特に、
(I)繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂成分、および
(II)二価金属アルコラート成分
を含む組成物に関する。]
[0008] 本発明の脂肪族ポリエステルは、市販されているか、または当業者に周知の方法、例えば、脂肪族ヒドロキシカルボン酸または開環重合の重縮合反応によって得られる。]
[0009] 当該脂肪族ヒドロキシカルボン酸の重縮合反応によって得られる脂肪族ポリエステル樹脂の例としては、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ−(3−ヒドロキシ酪酸)、ポリ−(4−ヒドロキシ酪酸)およびポリ−(4−ヒドロキシ吉草酸)が挙げられる。]
[0010] 開環重合によって得られる脂肪族ポリエステル樹脂の例としては、ポリ乳酸、ポリプロピオラクトン、ポリブチロラクトン、ポリピバロラクトン、ポリバレロラクトンおよびポリカプロラクトンが挙げられる。]
[0011] あるいは、環状乳酸二量体であるラクチド、環状グリコール酸二量体であるグリコリド、カプロラクトンなどの構造を有する出発材料を選択し、続いて出発材料を開環重合することによってポリ乳酸樹脂を得ることができる。ラクチドは、環状L−乳酸二量体であるL−ラクチド、環状D−乳酸二量体であるD−ラクチド、D−乳酸およびL−乳酸の環状二量体であるメソ−ラクチド、ならびにD−ラクチドおよびL−ラクチドのラセミ混合物であるDL−ラクチドとして存在することができる。本発明において、任意のラクチドを使用することができる。しかし、主な出発材料は、好ましくはD−ラクチドまたはL−ラクチドである。]
[0012] このようにして得られたポリ乳酸を、L−乳酸から誘導されたモノマー単位またはD−乳酸から誘導されたモノマー単位によって形成することができ、または両方の単位のコポリマーが可能であり得る。さらに、ポリ乳酸が、L−乳酸から誘導されたモノマー単位とD−乳酸から誘導されたモノマー単位とのコポリマーである場合、モノマー単位の1つの含有量は、好ましくは85〜約100モル%であり;90〜約100モル%がより好ましく、95〜約100モル%がさらにより好ましく、98〜約100モル%が特に好ましい。特に好適なポリ乳酸は、例えば、参考として本明細書で援用されるUS−A−2006/142,505に記載されている。]
[0013] 脂肪族ポリエステルは、残留モノマーが実質的にないことが所望される。したがって、残留モノマー含有量が5000ppm以下の脂肪族ポリエステル樹脂が好ましく、2000ppm以下を含むものが好ましく、1000ppm以下を含むものがさらにより好ましく、500ppm以下を含むものがさらにより好ましい。]
[0014] 本発明の脂肪族ポリエステルの平均分子量は、特に限定されない。しかし、質量平均分子量が50000〜400000g/molのポリエステル樹脂が好ましく、80000〜400000g/molのものがより好ましく、質量平均分子量が100000〜400000g/molのものがさらにより好ましい(ポリマーの質量平均分子量は、通常、ASTMD4001−93(2006)に従って光散乱法によって測定される)。]
[0015] 本明細書に使用される脂肪族ポリエステルとしては、ただ1種類の脂肪族エステル形成化合物を材料として使用することによって得られたホモポリマー、および1種以上の脂肪族エステル形成化合物を使用することによって得られたコポリマー、ならびにこれらのホモポリマーとコポリマーの混合物が挙げられる。構造に関しては、これらのコポリマーは、ランダムコポリマー、交互コポリマー、ブロックコポリマーまたはグラフトコポリマーであってよい。]
[0016] 脂肪族ポリエステルは、好ましくは乳酸系ポリエステル、特にポリ乳酸である。]
[0017] 好適なポリ乳酸は、また、例えば、好ましくは主にL−乳酸を含み、0.1〜5%のD−乳酸を場合によって含む光学純度の高いポリ乳酸である。例えば、1〜2%のD−乳酸を含む好適なグレードのポリ乳酸が、射出成形用途で(例えばNature WorksLLC(米国ミネソタ州ミネトンカから)市販されている。]
[0018] 本発明による組成物において、例えば1:100〜100:1の質量比の以上に定義されている脂肪酸ポリエステル系樹脂と別の好適なポリマーとのブレンドを適用することもできる。]
[0019] 1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例えば、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブト−1−エン、ポリ−4−メチルペント−1−エン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリイソプレンもしくはポリブタジエンならびにシクロオレフィン、例えばシクロペンテンもしくはノルボルネンのポリマー、(場合によって架橋され得る)ポリエチレン、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度および高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度および超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)および(ULDPE)。]
[0020] 2.1)に記載されているポリマーの混合物、例えば、ポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合物、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えば、PP/HDPE、PP/LDPE)および異なる種類のポリエチレンの混合物(例えばLDPE/HDPE)。]
[0021] 3.モノオレフィンおよびジオレフィン同士または他のビニルモノマーとのコポリマー、例えば、エチレン/プロピレンコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)およびそれらの低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブト−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブト−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキサンコポリマー、エチレン/シクロオレフィンコポリマー(例えば、COCのようなエチレン/ノルボルネン)、エチレン/1−オレフィンコポリマー(1−オレフィンがin−situ生成される);プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキセンコポリマー、エチレン/アクリル酸アルキルコポリマー、エチレン/メタクリル酸アクリルコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマーまたはエチレン/アクリル酸コポリマーおよびそれらの塩(アイオノマー)ならびにエチレンとプロピレンと、ヘキサジエン、ジシクロペンタジエンまたはエチリデン−ノルボルネンなどのジエンとのターポリマー;当該コポリマーの混合物、ならびに上記1)に記載のポリマーとの混合物、例えば、ポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAAおよび交互またはランダムポリアルキレン/一酸化炭素コポリマーおよびそれらの他のポリマー、例えばポリアミドとの混合物。]
[0022] 4.それらの水素化変性物(例えば粘着剤)を含む炭化水素樹脂(例えばC5〜C9)およびポリアルキレンとデンプンの混合物。]
[0023] 1.)〜4.)のホモポリマーおよびコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミアイソタクチックまたはアタクチックを含む任意の立体構造を有することができ、アタクチックポリマーが好適である。立体ブロックポリマーも含まれる。]
[0024] 5.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。]
[0025] 6.スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンのすべての異性体、特にp−ビニルトルエン、エチルスチレンのすべての異性体、プロピルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレンおよびビニルアントラセンならびにそれらの混合物を含むビニル芳香族モノマーから誘導された芳香族ホモポリマーおよびコポリマー。ホモポリマーおよびコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミアイソタクチックまたはアタクチックを含む任意の立体構造を有することができ、アタクチックポリマーが好適である。立体ブロックポリマーも含まれる。]
[0026] 6a.エチレン、プロピレン、ジエン、ニトリル、酸、無水マレイン酸、マレイミド、酢酸ビニルおよび塩化ビニルまたはアクリル酸誘導体ならびにそれらの混合物、例えば、スチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/エチレン(共重合体)、スチレン/メタクリル酸アルキル、スチレン/ブタジエン/アクリル酸アルキル、スチレン/ブタジエン/メタクリル酸アルキル、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸メチル;高衝撃強度のスチレンコポリマーと別のポリマー、例えば、ポリアクリレート、ジエンポリマーまたはエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーとの混合物;スチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプロピレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンまたはスチレン/エチレン/プロピレン/スチレンなどのスチレンブロックポリマーから選択される前記ビニル芳香族モノマーおよびコモノマーを含むコポリマー。]
[0027] 6b.特に、しばしばポリビニルシクロヘキサン(PVCH)と称する、アタクチックポリスチレンを水素化することによって製造されたポリシクロヘキシルエチレン(PCHE)を含む、6.)に記載のポリマーの水素化により誘導された水素化芳香族ポリマー。]
[0028] 6c.6a.)に記載のポリマーの水素化により誘導された水素化芳香族ポリマー。]
[0029] ホモポリマーおよびコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミアイソタクチックまたはアタクチックを含む任意の立体構造を有することができ、アタクチックポリマーが好適である。立体ブロックポリマーも含まれる。]
[0030] 7.スチレンまたはα−メチルスチレンなどのビニル芳香族モノマーのグラフトコポリマー、例えば、ポリブタジエン上スチレン、ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマー上スチレン;ポリブタジエン上スチレンおよびアクリロニトリル(またはメタクリロニトリル);ポリブタジエン上スチレン、アクリロニトリルおよびメタクリル酸メチル;ポリブタジエン上スチレンおよび無水マレイン酸;ポリブタジエン上スチレン、アクリロニトリルおよび無水マレイン酸またはマレイミド;ポリブタジエン上スチレンおよびマレイミド;ポリブタジエンスチレンおよびアクリル酸またはメタクリル酸アルキル;エチレン/ポリレン/ジエンターポリマー上スチレンおよびアクリロニトリル;ポリアクリル酸アルキルまたはポリメタクリル酸アルキル上スチレンおよびアクリロニトリル、アクリレート/ブタジエンコポリマー上スチレンおよびアクリロニトリル、ならびにそれらと6)に記載のコポリマーとの混合物、例えば、ABS、MBS、ASAまたはAESポリマーとして既知のコポリマー混合物。]
[0031] 8.ポリクロロプレン、塩素化ゴム、イソブチレン−イソプレン(ハロブチルゴム)の塩素化および臭素化コポリマー、塩素化またはスルホ塩素化ポリエチレン、エチレンおよび塩素化エチレンのコポリマー、エピクロロヒドリンホモおよびコポリマー、特にハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ならびに塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニルまたは塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマーなどのそれらのコポリマーなどのハロゲン含有ポリマー。]
[0032] 9.ポリアクリレートおよびポリメタクリレート;アクリル酸ブチルで耐衝撃性が改質されたポリメタクリル酸メチル、ポリアクリルアミドおよびポリアクリロニトリルなどの、α,β−不飽和酸およびそれらの誘導体から誘導されたポリマー。]
[0033] 10.9)に記載のモノマー同士または他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えば、アクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/アクリル酸アルキルコポリマー、アクリロニトリル/アクリル酸アルコキシアルキルもしくはアクリロニトリル/ハロゲン化ビニルコポリマーまたはアクリロニトリル/メタクリル酸アルキル/ブタジエンターポリマー。]
[0034] 11.不飽和アルコールおよびアミンもしくはアシル誘導体またはそれらのアセタールから誘導されたポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリステアリン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニル、ポリマレイン酸ビニル、ポリ酪酸ビニル、ポリフタル酸アリルまたはポリアリルメラミン、ならびに上記1)に記載のオレフィンとのそれらのコポリマー。]
[0035] 12.ポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはそれらとビスグリシジルエーテルとのコポリマーなどの環式エーテルのホモポリマーおよびコポリマー。]
[0036] 13.ポリオキシメチレン、およびエチレンオキシドをコモノマーとして含むポリオキシメチレンなどのポリアセタール;熱可塑性ポリウレタン、アクリレートまたはMBSで変性されたポリアセタール。]
[0037] 14.ポリフェニレンオキシドおよびスルフィド、ならびにポリフェニレンオキシドとスチレンポリマーまたはポリアミドとの混合物。]
[0038] 15.一方ではヒドロキシル末端ポリエーテル、ポリエステルまたはポリブタジエンから誘導され、他方では脂肪族または芳香族ポリイソシアネートから誘導されたポリウレタン、ならびにそれらの前駆体。]
[0039] 16.ジアミンおよびジカルボン酸、および/またはアミノカルボン酸もしくは対応するラクタムから誘導されたポリアミドおよびコポリアミド、例えば、ポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12、4/6、12/12、ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミンおよびアジピン酸から出発する芳香族ポリアミド;ヘキサメチレンジアミンおよびイソフタル酸または/およびテレフタル酸から製造され、改質剤としてエラストマーを含む、または含まないポリアミド、例えば、ポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミドまたはポリ−m−フェニレンイソフタルアミド;ならびに前記ポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオノマーまたは化学結合もしくはグラフトエラストマー;あるいはポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールまたはポリテトラメチレングリコールとのブロックコポリマー;ならびにEPDMもしくはABSで変性されたポリアミドまたはコポリアミド;ならびに処理時に縮合されたポリアミド(RIMポリアミド系)。]
[0040] 17.ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド−イミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントインおよびポリベンズイミダゾール。]
[0041] 18.ジカルボン酸およびジオールから、かつ/またはヒドロキシカルボン酸または対応するラクトンもしくはラクチドから誘導されたポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレートおよびポリヒドロキシベンゾエートならびにヒドロキシル末端ポリエーテルから誘導されたコポリエーテルエステル、ならびにポリカーボネートまたはMBSで変性されたポリエステル。コポリエステルは、例えば、ポリブチレンスクシネート/テレフタレート、ポリブチレンアジペート/テレフタレート、ポリテトラメチレンアジペート/テレフタレート、ポリブチレンスクシネート/アジペート、ポリブチレンスクシネート/カーボネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート/オクタノエートコポリマー、ポリ−3−ヒドロキシブチレート/ヘキサノエート/デカノエートターポリマーを含むことができるが、それらに限定されない。また、脂肪族ポリエステルは、例えば、ポリ(ヒドロキシアルカノエート)の類、特に、ポリ(プロピオラクトン)、ポリ(ブチロラクトン)、ポリ(ピバロラクトン)、ポリ(バレロラクトン)およびポリ(カプロラクトン)、ポリエチレンスクシネート、ポリプロピレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート、ポリヘキサメチレンスクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリプロピレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリエチレンオキサレート、ポリプロピレンオキサレート、ポリブチレンオキサレート、ポリヘキサメチレンオキサレート、ポリエチレンセバケート、ポリプロピレンセバケート、ポリブチレンセバケートおよびポリ乳酸(PLA)ならびにポリカーボネートまたはMBSで変性された対応するポリエステルを含むことができるが、それらに限定されない。「ポリ酢酸(PLA)」という用語は、好ましくはポリ−L−ラクチドおよび他のポリマーとのその任意のブレンドもしくは合金のホモポリマー;乳酸またはラクチドと他のモノマー、例えばヒドロキシ−カルボン酸、例えば、グリコール酸、3−ヒドロキシ−酪酸、4−ヒドロキシ−酪酸、4−ヒドロキシ−吉草酸、5−ヒドロキシ−吉草酸、6−ヒドロキシ−カプロン酸およびそれらの環状形とのコポリマーを表す。「乳酸」または「ラクチド」という用語は、L−乳酸、D−乳酸、混合物およびそれらの二量体、すなわちL−ラクチド、D−ラクチド、メソ−ラクチドおよびそれらの混合物を含む。]
[0042] 19.ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネート。]
[0043] 20.ポリケトン。]
[0044] 21.ポリスルホン、ポリエーテルスルホンおよびポリエーテルケトン。]
[0045] 22.一方ではアルデヒドから誘導され、他方ではフェノール、尿素およびメラミンから誘導された架橋ポリマー、例えば、フェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン/ホルムアルデヒド樹脂。]
[0046] 23.乾燥および非乾燥アルキド樹脂。]
[0047] 24.飽和および不飽和ジカルボン酸と多価アルコールおよび架橋剤としてのビニル化合物とのコポリエステルから誘導された不飽和ポリエステル樹脂、ならびにその低可燃性のハロゲン含有変性体。]
[0048] 25.置換アクリレート、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレートまたはポリエステルアクリレートから誘導された架橋性アクリル樹脂。]
[0049] 26.メラミン樹脂で架橋されたアルキド樹脂、ポリエステル樹脂およびアクリレート樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイソシアネートまたはエポキシ樹脂。]
[0050] 27.脂肪族、脂環式、複素環式または芳香族グリシジル化合物から誘導された架橋エポキシ樹脂、例えば、促進剤を含む、または含まない無水物またはアミンなどの従来の硬化剤で架橋されたビスフェノールAおよびビスフェノールFのジグリシジルエーテルの生成物。]
[0051] 28.セルロース、ゴム、ゼラチンおよびそれらの化学変性同族誘導体などの天然ポリマー、例えば、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロースおよび酪酸セルロース、またはメチルセルロースなどのセルロースエーテル;ならびにロジンおよびそれらの誘導体。]
[0052] 29.前記ポリマーのブレンド(ポリブレンド)、例えば、PP/EPDM、ポリアミド/EPDMまたはABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6およびコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABSまたはPBT/PET/PC。]
[0053] 30.純粋のモノマー化合物または当該化合物の混合物である天然および合成有機材料、例えば、鉱油、動物および植物脂、油および蝋、または合成エステル(フタル酸エステル、アジピン酸エステル、リン酸エステルまたはトリメリット酸エステル)に基づく油、脂および蝋、ならびにあらゆる質量比の合成エステルと鉱油との混合物、典型的には紡糸組成物として使用されるもの、ならびに当該材料の水性エマルジョン。]
[0054] 31.天然または合成ゴムの水性エマルジョン、例えば、カルボキシ化スチレン/ブタジエンコポリマーの1つまたは複数の天然ラテックスまたはラテックス。]
[0055] 本発明の好適な実施形態によれば、成分(II)は、ポリヒドロキシ(C2−C20アルカン)の二価金属アルコラートである。金属は、例えば、亜鉛、カルシウム、コバルト、ホウ素、マンガン、鉄、マグネシウム、チタンまたは銅、特に、亜鉛、コバルト、ホウ素、鉄、チタンまたは銅のなかから選択される。]
[0056] 金属は、特に、アルカリ土類金属と異なる。]
[0057] 二価金属アルコラートの粒径は、好ましくは、粒子の80%が、レーザ光分析によって測定された場合に100nm以下の粒径を有するものである。]
[0058] 二価金属アルコラートは、特に、ポリヒドロキシ−(C2−C10アルカン)、例えば、エチレングリコール(=1,2−エタンジオール)またはグリセロール(=1,2,3−プロパントリオール)から誘導される。]
[0059] 特に好適な実施形態によれば、二価金属アルコラートは、グリセロール酸亜鉛(CAS登録番号87189−25−1)である。]
[0060] 微粉化亜鉛グリセロレートが特に好適である。]
[0061] 二価金属アルコラートは、モノマー、オリゴマーまたはポリマー、特にポリマーであってよい。]
[0062] 金属アルコラートは、好ましくは、例えば参考として本明細書で援用されるUS−A−5,475,123に記載されているように、亜鉛化合物とポリヒドロキシ化合物との反応によって形成されるポリマー材料である。]
[0063] アルコラートは、基本的に既知で市販されており、または例えばUS−A−5,475,123もしくはUS−A−7,074,949に記載されている既知の方法に従って製造され得る。市販の好適なZnグリセロレートは、例えば、Prifer 3881(RTM)ZnグリセロレートまたはPrifer 3888(RTM)ナノサイズZnグリセロレートである。]
[0064] 好適な実施形態によれば、脂肪族ポリエステル系樹脂の質量に対して0.001〜5%、特に0.01〜2%または0.05〜1%の金属アルコラートが、本発明の組成物に存在する。]
[0065] 本発明の組成物は、例えば、光安定剤、熱安定剤、加工助剤、さらなる核形成剤、難燃剤、化学発泡剤、着色剤、顔料、補強剤、可塑剤、充填剤およびそれらの組合せなどの1つ以上の慣用の添加剤を場合によって含むことができる。]
[0066] 当該慣用の添加剤の例を以下に示す。]
[0067] 1.抗酸化剤
1.1.アルキル化モノフェノール、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジ−メチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、側鎖が直鎖状または分枝鎖状であるノニルフェノール、例えば、2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデカ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデカ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデカ−1’−イル)フェノールおよびそれらの混合物。]
[0068] 1.2.アルキルチオメチルフェノール、例えば、2,4−ジオクチルチオメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。]
[0069] 1.3.ヒドロキノンおよびアルキル化ヒドロキノン、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。]
[0070] 1.4.トコフェロール、例えば、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロールおよびそれらの混合物(ビタミンE)。]
[0071] 1.5.ヒドロキシ化チオフェニルエーテル、例えば、2,2’−チオビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ−sec−アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−ジスルフィド。]
[0072] 1.6.アルキリデンビスフェノール、例えば、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)−フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル−フェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−tert−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。]
[0073] 1.7.O−、N−およびS−ベンジル化合物、例えば、3,5,3’,5’−テトラ−tert−ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。]
[0074] 1.8.ヒドロキシベンジル化マロネート、例えば、ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジ−オクタデシル−2−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジ−ドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。]
[0075] 1.9.芳香族ヒドロキシベンジル化合物、例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。]
[0076] 1.10.トリアジン化合物、例えば、2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。]
[0077] 1.11.ベンジルホスホネート、例えば、ジメチル−2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。]
[0078] 1.12.アシルアミノフェノール、例えば、4−ヒドロキシラウラニリド、4−ヒドロキシステアラニド、オクチルN−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。]
[0079] 1.13.β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と一価または多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。]
[0080] 1.14.β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と一価または多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン;3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]−ウンデカンとのエステル。]
[0081] 1.15.β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と一価または多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。]
[0082] 1.16.3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸と一価または多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。]
[0083] 1.17.β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えば、N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(UniroyalのNaugard(登録商標)XL−1)。]
[0084] 1.18.アスコルビン酸(ビタミンC)。]
[0085] 1.19.アミン系抗酸化剤、例えば、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−tert−オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例えば、p,p’−ジ−tert−オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチル−アミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、tert−オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノおよびジアルキル化tert−ブチル/tert−オクチルジフェニルアミンの混合物、モノおよびジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノおよびジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノおよびジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノおよびジアルキル化tert−ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノおよびジアルキル化tert−ブチル/tert−オクチルフェノチアジンの混合物、モノおよびジアルキル化tert−オクチル−フェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブト−2−エン。]
[0086] 2.UV吸収剤および光安定剤
2.1.2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−sec−ブチル−5’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス−(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2’−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノール];2−[3’−tert−ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物;[R−CH2CH2−COO−CH2CH2−]2(式中、R=3’−tert−ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾール−2−イルフェニル)、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェニル]−ベンゾトリアゾール;2−[2’−ヒドロキシ−3’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)−フェニル]ベンゾトリアゾール。]
[0087] 2.2.2−ヒドロキシベンゾフェノン、例えば、4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2’、4’−トリヒドロキシおよび2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。]
[0088] 2.3.置換および無置換安息香酸のエステル、例えば、サリチル酸4−tert−ブチル−フェニル、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチルフェニル、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−tert−ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸2,4−ジ−tert−ブチルフェニル、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸ヘキサデシル、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸オクタデシル、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸2−メチル−4,6−ジ−tert−ブチルフェニル。]
[0089] 2.4.アクリレート、例えば、α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリル酸エチル、α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリル酸イソオクチル、α−カルボメトキシ桂皮酸メチル、α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ桂皮酸メチル、α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ桂皮酸ブチル、α−カルボメトキシ−p−メトキシ桂皮酸メチル、N−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン、テトラ(α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリル酸ネオペンチル。]
[0090] 2.5.ニッケル化合物、例えば、n−ブチルアミン、トリエタノールアミンもしくはN−シクロヘキシルジエタノールアミンなどのさらなる配位子を含む、または含まない1:1または1:2錯体などの2,2’−チオ−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)フェノール]のニッケル錯体、ニッケルジブチルジチオカルバメート、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルホスホン酸のモノアルキルエステル、例えばメチルまたはエチルエステルのニッケル塩、ケトキシム、例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯体、さらなる配位子を含む、または含まない1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体。]
[0091] 2.6.立体障害アミン、例えば、炭酸ビス(1−ウンデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)エステル、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合体、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−tert−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖状または環状縮合物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラザジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖状または環状縮合物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合体、2−クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合体、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−および4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの混合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合体、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンならびに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの縮合体(CAS登録番号[136504−96−6]);1,6−ヘキサンジアミンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンならびにN,N−ジブチルアミンおよび4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの縮合体(CAS登録番号[19226864−7]);N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ−[4,5]デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ−[4,5]デカンとエピクロロヒドリンとの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテン、N,N’−ビス−ホルミル−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、4−メトキシメチレンマロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、無水マレイン酸−α−オレフィンコポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジンまたは1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物、2,4−ビス[N−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−N−ブチルアミノ]−6−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジン、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、5−(2−エチルヘキサノイル)オキシメチル−3,3,5−トリメチル−2−モルホリノン、Sanduvor(Clariant;CAS登録番号106917−31−1]、5−(2−エチルヘキサノイル)オキシメチル−3,3,5−トリメチル−2−モルホリノン、2,4−ビス[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−ピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]−6−クロロ−s−トリアジンとN,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン)との反応生成物、1,3,5−トリス(N−シクロヘキシル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペラジン−3−オン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン、1,3,5−トリス(N−シクロヘキシル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−3−オン−4−イル)−アミノ)−s−トリアジン。]
[0092] 2.7.オキサミド、例えば、4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブトキサニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブトキサニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2’−エトキサニリドおよびその2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ−tert−ブトキサニリドとの混合物、o−およびp−メトキシ二置換オキサニリドの混合物ならびにo−およびp−エトキシ二置換オキサニリドの混合物。]
[0093] 2.8.2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、例えば、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピル−オキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(4−[2−エチルヘキシルオキシ]−2−ヒドロキシフェニル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン。]
[0094] 3.金属不活性化剤、例えば、N,N’−ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチロイルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。]
[0095] 4.ホスファイトおよびホスホナイト、例えば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホスファイト、フェニルジアルキルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリールペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−クミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジイソデシルオキシペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)−ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリス(tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイト、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、2,2’、2"−ニトリロ−[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ−tert−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスファイト]、2−エチルヘキシル(3,3’,5,5’−テトラ−tert−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスファイト、5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノキシ)−1,3,2−ジオキサホスフィラン。]
[0096] いくつかの構造を以下に示す。]
[0097] ]
[0098] 上記構造(D)および(G)ならびにトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホシファイトおよびテトラキシ(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジイルビスホスホナイトが特に好ましい。]
[0099] 5.ヒドロキシルアミン、例えば、N,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、水素化牛脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。]
[0100] 6.ニトロン、例えば、N−ベンジル−α−フェニルニトロン、N−エチル−α−メチルニトロン、N−オクチル−α−ヘプチルニトロン、N−ラウリル−α−ウンデシルニトロン、N−テトラデシル−α−トリデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘキサデシルニトロン、水素化硬脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。]
[0101] 7.チオ相乗剤、例えば、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジミストリル、チオジプロピオン酸ジステアリルまたは二硫化ジステアリル。]
[0102] 8.過酸化物捕捉剤、例えば、β−チオジプロピオン酸のエステル、例えば、ラウリル、ステアリル、ミリスチルまたはトリデシルエステル、メルカプトベンズイミダゾール、または2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、二硫化ジオクタデシル、ペンタエリスリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネート。]
[0103] 9.ポリアミド安定剤、例えば、銅塩とヨウ化物および/または亜リン酸化合物との組合せ、ならびに二価マンガンの塩。]
[0104] 10.塩基性補助安定剤、例えば、メラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、シアヌル酸トリアリル、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ベヘン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、リシノール酸ナトリウムおよびパルミチン酸カリウム、ピロカテコール酸アンチモンまたはピロカテコール酸亜鉛。]
[0105] 11.核形成剤、例えば、タルカム、二酸化チタンまたは酸化マグネシウムなどの金属酸化物、リン酸塩、好ましくはジオキサホスホシン部分を含む有機リン酸塩、最も好ましくはそれらのリチウム、ナトリウムおよび[Al(OH)]2+塩、アルカリ金属、アルカリ土類金属または一塩基アルミニウム[Al(OH)]2+の炭酸塩または硫酸塩などの形態の無機物質;モノまたはポリカルボン酸およびそれらの誘導体、例えば、4−tert−ブチル安息香酸、2,6−ナフタレン−ジカルボン酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ジフェニル酢酸、コハク酸、トリメシン酸、安息香酸、ならびにそれらの任意のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属塩またはそれらの任意のアミドなどの有機化合物;ポリエステルまたはイオン性コポリマー(アイオノマー)などのポリマー化合物、ならびに例えば1,3:2,4−ビス(3’,4’−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ビス(パラメチルジベンジリデン)ソルビトールおよび1,3:2,4−ジ(ベンジリデン)ソルビトールのようなポリオールのビスアセタール。]
[0106] 12.充填剤および補強剤、例えば、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、ガラス繊維、ガラスビーズ、石綿、タルク、カオリン、マイカ、硫酸バリウム、金属酸化物および水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉および他の天然物の粉または繊維、合成繊維;例えば、モンモリロナイトおよびベントナイトなど、ならびにハロイサイト、ゼオライトもしくは炭素系ナノチューブ、またはグラフェンもしくは窒化ホウ素型の層材料などの天然または合成ナノチューブ充填剤のような所謂ナノ材料、極微分散または剥離層構造体が特に有用である。好適な充填剤は、例えば、亜麻、洋麻、サイザル、麻および繊維木粉など、ならびにそれらと任意の他の充填剤または繊維との組合せのような天然繊維である。]
[0107] 13.他の添加剤、例えば、可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、レオロジー添加剤、触媒、流れ調整剤、蛍光増白剤、防炎加工剤、帯電防止剤および発泡剤。]
[0108] 14.ベンゾフラノンおよびインドリノン、例えば、U.S.4,325,863;U.S.4,338,244;U.S.5,175,312;U.S.5,216,052;U.S.5,252,643;DE−A−4316611;DE−A−4316622;DE−A−4316876;EP−A−0589839、EP−A−0591102;EP−A−1291384に記載のもの、または3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、5,7−ジ−tert−ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシ−エトキシ)フェニル]ベンゾフラン−2−オン、3,3’−ビス[5,7−ジ−tert−ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラン−2−オン]、5,7−ジ−tert−ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラン−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジ−メチルフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(2−アセチル−5−イソオクチルフェニル)−5−イソオクチルベンゾフラン−2−オン。]
[0109] 本発明による組成物に場合によって存在する慣用の添加剤の含有量は、脂肪族ポリエステル系樹脂の質量に対して、例えば0.001〜10%、好ましくは0.001〜5%であってよい。]
[0110] 本発明の好適な実施形態は、
(III)一次抗酸化剤、好ましくは、上記の項目1.1、1.5および1.11に記載されている抗酸化剤の1つ;
(IV)金属不活性化剤、好ましくは、上記の項目3に記載されている金属不活性化剤の1つ;
(V)二次抗酸化剤、好ましくは、上記の項目4に記載されているようなホスファイトまたはホスホナイト;
(VI)充填剤、好ましくは、上記の項目12に記載されている充填剤の1つ;および
(VII)顔料、例えば、カーボンブラックまたはTiO2
からなる群から選択される1つ以上の慣用の添加剤をさらに含む、以上に定義されている組成物に関する。]
[0111] 金属アルコラート(成分II)および場合によって1つ以上のさらなる慣用の添加剤の脂肪族ポリエステル(成分I)への添加は、便利には、当業者に周知の標準的な手順、例えば、指定の成分を配合すること、例えば、それらを従来のミキサーで混合し、該混合物を一軸もしくは二軸押出機で溶融・混練することなどによって実施される。ポリマーを熱分解させずに添加剤をポリマーマトリックスに分散させるという点では、その量の添加剤と低量の脂肪族ポリエステルとをマスターバッチの形で二軸押出機にて予め配合し、続いてマスターバッチとより高量の脂肪族ポリエステルとを配合すると、好適な結果が得られることが証明された。窒素ブランケット下での処理は、配合時の熱分解を回避するのに好ましい。170℃〜200℃、より好ましくは180℃〜190℃の押出温度が望ましい。それより低い温度は、通常、高圧をもたらし、押出量を低下させる。化合物を熱分解させないために、200℃を超える温度をできるだけ避けるべきである。脂肪族ポリエステルは、加水分解により分解するため、各処理工程の前に予備乾燥することが推奨される。当該技術分野で既知の予備乾燥条件は、カールフィッシャー滴定法で測定した含水量を400ppm以下、より好ましくは250ppmにするのに十分に長い時間における60℃〜90℃の範囲である。]
[0112] 射出成形に使用する温度は、好ましくは、押出について以上に示されている温度と同様である。2つの連続する部分を取り出す間の経過時間として定義される成形時間は、実用的な理由からも、また高温の射出成形機の円筒に化合物を余り長時間放置することを回避するためにも、好ましくは180秒以下である。より好ましくは、サイクル時間は120秒以下である。成形温度は、化合物のガラス転移温度と溶融温度の間である。成形温度は、好ましくは、ポリマー鎖移動に十分なエンタルピを与えるのに十分に高い温度である。成形温度は、また、好ましくは、成形品の取り扱いを容易にし、サンプルを取り出す際のその変形を回避するために可能な限り低い温度である。]
[0113] 本発明の組成物は、好ましくは、半結晶である。ポリ乳酸の場合は、結晶度を、それらの結晶化のエンタルピと、100%の結晶性に対応する純粋なポリ乳酸結晶の結晶化のエンタルピとの比から計算することができる。100%の結晶性の一般許容値が、93.7J/gである(G.Kolloid−Z.,u.Z.Polym.251(1973),980〜990)。結晶化のエンタルピは、溶融後の冷却工程中に、20K/分の冷却速度でDSC(示査走査熱分析)によって評価される。この文脈における半結晶は、結晶部が例えば10%を超え、好ましくは10〜40%であり、特に30〜50%であることを意味する。溶融後、組成物は、結晶化のための十分な時間を有するべきである。射出成形では、これは、例えば十分に高い成形温度によって達成され得る。好ましくは、ポリエステル系樹脂の融点と成形温度との差は、約40〜90℃である。]
[0114] 望まれる場合は、室温の成形品に射出成形された試料の後アニーリングを、好ましくは高温で、より好ましくはポリエステル系樹脂のガラス転移温度より高く、溶融温度より低い温度で、最も好ましくはポリエステル系樹脂のガラス転移温度より10〜25℃高く、溶融温度より20〜35℃低い温度で実施することができる。]
[0115] 本発明による組成物は、ISO75−B(負荷0.45Mpa)に従って90℃より高い熱変形温度、好ましくは110〜130℃の熱変形温度を有する。本発明に主張されている成分およびさらなる添加剤、好ましくは、充填剤、繊維、過酸化物またはポリ(D−乳酸)の使用によってさらに高い熱変形温度を達成することができる。]
[0116] さらに、本発明は、成形品、特に、当該組成物を含むすべての成形または押出品に関する。]
[0117] 脂肪族ポリエステルの典型的な加工方法としては、熱成形、押出、ブロー成形および射出成形が挙げられる。]
[0118] 成形品は、好ましくは、フィルム、シート、繊維、形材、パイプ、ボトル、タンクまたは容器である。]
[0119] フィルムは、二軸延伸されてもよい。]
[0120] 本発明は、熱安定性が向上した脂肪族ポリエステルに基づく製品を提供する役割を果たす。本発明の利点を、以下の事項を含む用途に利用することができる。]
[0121] バンパー、ラジエータグリル、サイドシェニール、装飾、ホイールカバー、エアロ部品、計器板、ドアトリム、エアバッグカバーおよび後部およびフロント座席布、ドアハンドル、背もたれ外装、柱カバー、荷台/ルーフラックおよび床マットなどの自動車部品。]
[0122] さらなる用途としては、様々な家庭用電気器具、防水シート、あらゆる種類の容器およびボトル用のハウジングを挙げることができる。]
[0123] また、本発明の成形品をシートとして使用するために、紙または他のポリマーシートを成形品の上に配置し、それを多層構造の層状体として使用することができる。]
[0124] 器具、ケースおよびカバー全般、および電気/電子デバイス(パーソナルコンピュータ、電話、携帯電話、プリンター、テレビセット、オーディオおよびビデオデバイス)、花瓶、衛星テレビアンテナおよびパネルデバイス。電気器具、特に、洗濯機、タンブラー、オーブン(マイクロ波オーブン)、皿洗い機、ミキサーおよびアイロン。]
[0125] 電子工業用デバイス、特に、プラグ、特にコンピュータプラグの絶縁体、電気および電子部品のケース、印刷基板、ならびにチップ、チェックカードまたはクレジットカードなどの電子データ保存用材料。]
[0126] コンデンサ用フォイル、冷蔵庫、加熱装置、エアコンディショナ、電子部品の封入材、半導体、コーヒーメーカおよび真空清掃機。]
[0127] 回転翼、換気扇および風車、隔壁、スラット壁、折畳壁、屋根、シャッター(例えばローラシャッター)、金具。]
[0128] 衛生製品、特に、シャワー室、便座、カバーおよび流し台。]
[0129] 衛生品、特に、ブラシ、マット、浴槽、移動トイレ、歯ブラシおよび差し込み便器。]
[0130] 任意の形状(窓ガラス)および幅の形材。]
[0131] プレート(壁、カッティングボード)、押出被覆(印画紙、テトラパックおよびパイプ被覆)、サイロ、木材代用品、プラスチック製材、木製複合材、壁、表面、家具、装飾フォイル、床材(内装および外装用途)、床、簀の子およびタイル。]
[0132] 手すり、バニスター、キッチンワークトップ、屋根瓦、屋根板、タイルおよび防水シート。プレート(壁およびカッティングボード)、トレー。]
[0133] 食品包材および包装材、医薬包装材、カーペット、センターコンソール、ダッシュボード、コックピット、ドア、オーバーヘッドコンソールモジュール、ドアトリム、ヘッドライナー、室内照明、室内ミラー、手荷物棚、後部荷台カバー、座席、ステアリングコラム、ハンドル、織物およびトランクトリム。]
[0134] 箱(木枠)、荷台、収納箱、家庭用収納箱、パレット、棚、トラック、ネジ受け、パックおよび缶などの保管システム。カートリッジ、医療用塗布材、任意の輸送のための容器、屑籠およびゴミ箱、ゴミ袋、ビン、集塵室、ビンライナー、ウィーリービン、容器全般、木枠、バッテリーケース、トラフ、ピストン、眼科用塗布材、診断機器などの医療機器。]
[0135] 台所用品(食用、飲用、料理用、保管用)。]
[0136] 任意の種類の事務用品(ボールペン、スタンプおよびインクパッド、マウス、棚、トラック)、任意の容量および内容物のボトル(飲料、洗剤、香水を含む化粧品)および粘着テープ。]
[0137] 木枠、電気器具、台所用品、食品容器、飲料ボトル、庭園家具、洗浄機部品および自動車部品も興味深い。]
[0138] 本発明のさらなる実施形態を以下に示す。]
[0139] −繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂で構成された成形品の寸法安定性を向上させるための方法であって、成形前に二価金属アルコラートを脂肪族ポリエステル系樹脂に混加することを含む方法。]
[0140] −繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂の耐熱性を向上させるための方法であって、二価金属アルコラートを脂肪族ポリエステル系樹脂に混加することを含む方法。]
[0141] −繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂の結晶化速度を向上させるための方法であって、二価金属アルコラートを脂肪族ポリエステル系樹脂に混加することを含む方法。]
[0142] −繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂のための核形成剤としての二価金属アルコラートの使用。]
[0143] 以下の実施例は、本発明をより詳細に説明するものである。すべての%および部は、特記しない限り、質量%および質量部である。]
[0144] 試験手順:
メルトフローレート(MFR)の測定をISO 1133/ASTMD1238(230℃/2.16kg)に従って行う。]
[0145] 熱変形温度(HDT)測定をISO 75−B(負荷0.45MPa)に従って行う。3つの試料の値の平均を計算する。]
[0146] 結晶化温度(Tc)を、2つの異なる方法で示差走査熱分析装置(DSC)を使用して測定する。]
[0147] 方法A:成形サンプルの一部(10〜20mg)を20℃/分の加熱速度で30℃から200℃に加熱し、200℃の恒温を5分間にわたって維持し、サンプルを20℃/分の速度で200℃から30℃に冷却する。30℃の恒温を5分間にわたって維持し、サンプルを上記と同じ速度で再び200℃に加熱し、30℃まで冷却する。すべての測定を窒素流下で行う。]
[0148] 方法B:成形サンプルの一部(10〜20mg)を10℃/分の加熱速度で30℃から200℃に加熱し、200℃の恒温を3分間にわたって維持し、サンプルを10℃/分の速度で200℃から160℃に冷却し、次いで0.5℃/分の速度で160℃から70℃に冷却し、次いで10℃/分の速度で70℃から30℃に冷却する。サンプルを10℃/分の速度で30℃から240℃に再び加熱する。]
[0149] いずれの場合も、結晶化温度Tcは、冷却段階(すなわち200℃から30℃)を通じて得られたピーク温度と定義される。対応するピークのエンタルピdHc(J/g単位)も記録する。]
[0150] 実施例1:
製品の製造:
190℃および2.16kgにおけるMFRが8g/10分であり、溶融温度が170℃のポリ乳酸を真空および窒素流下で16時間にわたって80℃で予備乾燥させる。ポリ乳酸および亜鉛グリセロレートからなるマスターバッチを窒素流下で二軸配合機(共回転スクリュー、L/D=25)にて押し出す。溶融温度は、200℃±3℃である。]
[0151] 上記マスターバッチを真空および窒素流下で16時間にわたって70℃で予備乾燥させ、窒素流下で二軸押出機(共回転スクリュー、L/D=33)にて、溶融温度を175〜180℃として、押出物の組成物における亜鉛グリセロレートが1%になるように選択された濃度で配合する。]
[0152] 押出物を真空および窒素流下で16時間にわたって70℃にて予備乾燥させ、500kNの型締力の機械で、ISO 3176に指定されている試料(全長170mmおよび厚さ4mm)に射出成形する。ノズルの温度は190℃であり、成形温度を第1表に示されるように110℃に設定する。保持時間は180秒である。]
[0153] 比較:
マスターバッチも配合も必要としないことを除いては、上記方法を繰り返す。添加剤を含まないポリ乳酸を使用する。他のパラメータは変更しない。]
[0154] 第1表:]
[0155] 実施例1は、亜鉛グリセロレートを添加すると、比較例の試料の対応する数値と比較して熱変形温度が大いに向上することを示している。]
权利要求:

請求項1
(I)繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂成分と、(II)二価金属アルコラート成分と、を含む組成物。
請求項2
成分(I)が、乳酸系ポリエステルである、請求項1に記載の組成物。
請求項3
成分(I)が、ポリ乳酸である、請求項1に記載の組成物。
請求項4
成分(II)が、ポリヒドロキシ(C2〜C20アルカン)の二価金属アルコラートである、請求項1に記載の組成物。
請求項5
前記二価金属が、亜鉛、カルシウム、コバルト、ホウ素、マンガン、鉄、マグネシウム、チタンまたは銅である、請求項1に記載の組成物。
請求項6
成分(II)が、エチレングリコール(=1,2−エタンジオール)またはグリセロール(=1,2,3−プロパントリオール)の二価金属アルコラートである、請求項1に記載の組成物。
請求項7
成分(II)が、亜鉛グリセロレートである、請求項1に記載の組成物。
請求項8
成分(II)が、成分(I)の質量に対して0.001〜5%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
請求項9
90℃を超える熱変形温度を有する、請求項1に記載の組成物。
請求項10
(III)一次抗酸化剤と、(IV)金属不活性化剤と、(V)二次抗酸化剤と、(VI)充填剤と、(VII)顔料と、からなる群から選択される1つ以上の慣用の添加剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
請求項11
請求項1に記載の組成物で構成された成形品。
請求項12
成形または熱成形された物品である、請求項11に記載の成形品。
請求項13
フィルム、シート、繊維、形材、パイプ、ボトル、タンクまたは容器である、請求項11に記載の成形品。
請求項14
自動車部品である、請求項11に記載の成形品。
請求項15
繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂で構成された成形品の寸法安定性を向上させるための方法であって、成形前に二価金属アルコラートを脂肪族ポリエステル系樹脂に混加することを含む方法。
請求項16
繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂の耐熱性を向上させるための方法であって、二価金属アルコラートを脂肪族ポリエステル系樹脂に混加することを含む方法。
請求項17
繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂の結晶化速度を向上させるための方法であって、二価金属アルコラートを脂肪族ポリエステル系樹脂に混加することを含む方法。
請求項18
繰返単位に3〜8個の炭素原子を有するポリヒドロキシアルカノエートからなる群から選択される脂肪族ポリエステル系樹脂のための核形成剤としての二価金属アルコラートの使用。
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同族专利:
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WO2009083479A1|2009-07-09|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-03-06| A300| Withdrawal of application because of no request for examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120306 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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